『マングローブ―テロリストに乗っ取られたJR東日本の真実』
- 作者: 西岡研介
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/06/19
- メディア: 単行本
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鉄道ファン必読! というのとはちょっと違うか。下山事件、松川事件、三鷹事件の戦後三大事件といい、国鉄と労組の戦後史は本当におもしろいんだけど、これはちょっと陰謀論では片付かない。
革マル派がJR東日本の労組に入り込み、会社をも支配していると告発するルポルタージュ。このネタを報じた週刊文春はキオスクで販売拒否に遭い、その後Web1.謝罪。著者は文春から週刊現代に移籍してこのネタを取り上げ続け、それが書籍化された。
この本でも取り上げている、“浦和電車区事件”とかでググると、冤罪を主張するJR東労組シンパのサイトなどがたくさん出てくる。ラスプーチン=佐藤優なんかも、労組側の肩を持つ応援メッセージを発している。公安憎しで敵の敵は見方ということか、一水会の鈴木邦夫も冤罪主張派らしい。
あと、労組シンパはWeb1.0と親和性が高いのか、AmazonのレビューやWikipediaでは論争になっていないのが興味深い。
ちなみに、鉄道マニアはこういう労組関連をどう見ているのかについては、こちらのブログが興味深かった。
「国鉄分割民営化の時の鉄道マニアを想う」(とれいん工房の汽車旅12ヵ月)
老舗サイトだけど「共産趣味者連合」のサイトって書籍化されてないよね? もったいない気がする。