浜崎あゆみのパクリ問題

あと、なんて言われたって、あゆはブリのぱくりさ。
http://d.hatena.ne.jp/partygirl/20060211

とおっしゃるid:partygirlさんへのおこたえ。遅くなりましたが。


僕が書いた宝島社の『「パクリ・盗作」スキャンダル読本 別冊宝島 1257』の浜崎あゆみの原稿で、ブリのパクリは「戦略」、「パロディ」という言い方をしていますけど、「パクリ」であることを否定しているわけではないです。僕個人としてはパクリであることを前提に書いています。

あの原稿の目的が、あゆがパクリかどうかを検証・追及するというものではなくて、“あゆのパクリ”をメディアがどう捉えられているのかを検証するというものなので、シンガポールの新聞があゆを「日本のブリトニー」と書いたという事実として、原稿にも取り上げています。

あゆのパクリはネット内での共通認識かもしれませんが、社会問題にもなっていなければ、裁判などで糾弾されているわけでもなく、週刊文春が“ネットで叩かれている”という記事を載せたとか、その程度。

なので、実のある内容であゆのパクリを取り上げているメディアを探すために、アジア版NEWSWEEKまで探しにいかなくてはならず、結構苦労しました。アジア版のNEWSWEEKでは、いろんなアーティストからの影響についてあゆにインタビューしています。原稿にも書いてますけど、「ブリトニーからの影響は?」という質問にも答えてました。


また、あゆのパクリの大きな流れとして、


華原朋美のパクリとしてデビュー
      ↓
・路線変更:ブリトニー、アギレラといったアメリカンアイドル路線を踏襲。


というパクリの変遷もあまり世間で触れられていないことだと思ったので、取り上げました。


僕個人としてもまとまりの悪い原稿だったなあと反省はしていますので、「つまらない」と思われるのは仕方ないですけど、シンガポールの複数の新聞があゆを「日本のブリトニー」と書いた件、アジア版NEWSWEEKインタビューの件、パクリの変遷を取り上げられた件については、それなりかなあと思ってます。

あと、あゆの歌詞が90年代のJ-POPの歌詞のパクリってのは「各論に過ぎない」って書いたのは言葉が足りなかったところではあって、僕なんかがあらためて検証するまでもなく、ネットで広く伝えられているということからパスしました。個人的には「浜崎あゆみ」という商品の粗い部分が見えてそそられる部分ではありますが。

エイベックスには、リスペクトやオマージュには欠かせないマニアな匂いがしない。
なのに、すぐばれる有名人を真似ている。

あー、これはまったく同感で、僕が主よくブログでエイベックスについて書いてるのはこれに近いことだったりもするんですけど、“リスペクトやオマージュはよくて、わかりやすい有名どころからのパクリや、センスのないパクリはダメ”というのは、主観の問題だし、文化的差別にもなるので原稿には書けませんけど。