禁煙ファシズム

文藝春秋』2月号に小谷野敦氏が寄せている“「禁煙ファシズム」は怖いぞ”を読んだ。ちなみ小谷野氏主催のmixiの『禁煙ファシズムと戦う』というコミュニティ(入会には承認が必要)で書かれている事の多くが取り上げられている。以下要点。

(1)欧米でたばこは絶対悪であるという流れが強まり、全面禁煙化が急速に進んでいる。
(2)山崎正和の「たばこも文化である」という文章が新聞に掲載され、新聞社に嫌煙団体が抗議に押しかけた。それ以降、新聞社は喫煙を肯定する記事を載せなくなった。
(3)禁煙化の根拠とされている「受動喫煙」が他人に害を与えるという説の根拠は意図的に隠避されている。*1)
(4)タバコ以外の“体に悪いこと”は黙認されながら、タバコだけが叩かれている。
(5)人種・女性差別が許されなくなり、差別の矛先を低学歴・低所得層に移そうという側面もある。
(6)新聞の投書欄は馬鹿ばっかり。
(7)“喫煙者は自殺しやすい”などのインチキ化学な情報だけは野放し。
(8)禁煙運動家陣営は、名指しで批判されようが無視を決め込み、批判の声は黙殺されている。
 
 

*1)いわゆる「副流煙を吸わされたほうが発ガン率が高くなる」っていうのは故・平山雄氏(医学統計の専門家)の世界にも類を見ない画期的研究のようです。これがトンデモな研究だっていう話はいくらでも……と思ったらそうでもないのね。

ちなみにこの平山雄氏っていうのは「味噌汁を毎日飲むとガンに成りにくい」とか「日本酒は癌にいい」とかそういうキャッチーな研究・発表を行ってゴマブックスから本を出版していた方でもあります。

【コラム内で取り上げられてる書籍】
人間破壊列島
すばらしき愚民社会
 

【関連トピック】
「受動喫煙で成績低下 読解や算数、米の研究」(『おまえにハートブレイク☆オーバードライブ』別に示し合わせたわけじゃない)
喫煙vs嫌煙が闘っているスレ(圧倒的に喫煙側が負けてます。)
 

【関連サイト】
嫌煙カルチャー』http://www.chosetu.info/smoke/