フィル・スペクター公判開始(id:jurrieさんKU。)

gotanda62004-09-29

2003年の2月に、自宅で女優ラナ・クラークソンの顔を拳銃で撃ち、射殺した容疑で逮捕されたフィル・スペクターの公判が始まったようです。
http://story.news.yahoo.com/news?tmpl=story&cid=495&ncid=689&e=1&u=/ap/20040928/ap_en_mu/phil_spector
7ヶ国語を操る僕も英語だけは訳せないので誰かヘルプ!*1 にしてもこの顔はどうしちゃったの?
先日他界したラス・メイヤー監督の『ワイルド・パーティー』(1969)という映画には、フィル・スペクターをモデルにした音楽プロデューサー“Zマン”が登場し、なんと劇終盤で、Zマンは自分の豪邸で客人たちを襲い始め、拳銃で女の顔を撃つシーンがあります*2。ちなみにこの殺戮のエンディングは、原案・脚本のロジャー・エバート(現映画評論家)が同年8月に起きたマンソン・ファミリーのシャロン・テート殺しをヒントに付け加えたもの。これらの話の詳細はDVDについてくる町山智浩氏の長文解説に詳しいです。
あと、年表マニア的に補足すると、1969年と言えばウッドストックや東大闘争の年でもあり、ユース・カルチャーが頂点を迎えた年。この当時、フィル・スペクターはすでに落ち目で、ユース・カルチャーの頂点と呼ぶにふさわしい映画『イージー・ライダー』にドラッグの売人役として黄色いレイバン着用で*3ちょいとだけ出演しています。そして、翌1970年にはビートルズの最期のアルバム『Let It Be』のプロデュースを手がけますが、このアレンジはファンにはすこぶる評判が悪く、昨年『Let It Be NAKED』としてビートルズが演奏したものに近いミックスで再発売されています。
『ワイルド・パーティー』(在庫残り3つだって)
『ラスベガスをやっつけろ』(在庫残り1つだって)
どうもこの作品、テリー・ギリアムのファンにもジョニー・デップのファンにも評判が悪いみたい。僕は70年代の『アメリカン・グラフティー』として楽しめたし、この映画のジョニー・デップの真似をして、白いサファリハットと黄色いレイバンとフィルターで煙草をすったり(草は吸わない)している。本気で真ん中だけ髪の毛を剃り挙げようかと思ったこともある。でもあれはジョニー・デップだからカッコイイのであって、あんたがやってもただのはげだとつれあいに止められました。原作本はこちら↓
『ラスベガス★71』

*1:日本語ニュース発見=http://www.barks.jp/news/?id=1000002828&m=oversea

*2:このシーンは映画のオープニングでも使われている。ちなみに『キル・ビル』のファースト・シーンはこれを引用している

*3:『ラスベガスをやっつけろ!』のジョニー・デップの黄色いレイバンの元ネタはこれだと思われる