第6話『潜在熱源 EXCAVATION」』(脚本:藤咲淳一)

エネルギー省を脅迫していた男が交通事故で死亡。運転手の居眠りによる事故だが、その手口には不審点が多く、証拠はないが意図的な殺人(電脳ハックによる?)である可能性が高い。また死んだ男の義体も、犯罪者らしくない不自然な組み合わせ(前の大戦で水没した新宿区のマークの刻印もある)。とにかく顔の部分の義体は古くから使われているらしい。他の9課メンバーは首相警護に当たっているため、トグサ1人が事件を担当することとなり、東京へ派遣される。
東京で死んだ男の恋人アサギに出会うトグサ。そして、死んだ男をセンセイと慕う難民の男から、黒松電設の地下工事に参加した経緯を聞き出す。その男とセンセイはそこでの事故の生き残りであり、センセイはその現場に隠されていた秘密を知ったらしい。さっそく現場であるウチ環七に急行するトグサ。
現場では陸自が介入しており、中に入ると物騒なアーマースーツに追いまわされるトグサ。しかし、間一髪タチコマに救われる。しかも、建物から出るとその現場は今の東京都庁であることがわかる。
センセイたちが遭遇した事故が原発事故だったことに気付き、それを知ったことでセンセイが殺された可能性が高いことを知る。
課長に連絡を入れ(電脳通信ではなく、携帯電話だ)9課に帰るため新東京の駅から新幹線に乗るトグサ。アサギとは駅で別れる。ホームには不審な黒いスーツの男。通りすがりの男の持つ新聞には「黒松電設社長自殺」の文字。何かを察したトグサは、別れたばかりのアサギに電話(ケータイ)。ホームにはケータイだけが残され、黒スーツとアサギの姿は無かった・・・。


おそらく今後、大きな展開としてエネルギー省がからむことがわかる。去年の夏前に脚本チームが動き出していたようなので、エンロンのからみも元ネタになってそう。あと、黒松電設社長自殺っていうのも浅田農産の事件とシンクロニシティ! 攻殻機動隊SACのときもいろいろシンクロしてたっけ。新宿副都心(現新都心)と原子力というつながりは、『太陽を盗んだ男』? 『コインロッカーベイビーズ』のイメージも重なってくる。