『女王の教室』の最終回を見て

女王の教室』の最終回を見た。といってもこれまで見てきたわけではなく、昼にやってた総集編を見たら気になってみた感じ。いやぁちゃんと最初から見直したいかも。
卒業式のくだりで、最近は“『仰げば尊し』が先生への恩を押しつける歌詞だから歌わない”という説明があって、代わりに卒業式では『旅立ちの日に』という歌を唄っていた。
僕の世代は『仰げば尊し』だったけど、その経緯ってちょっとだけ聞いた事がある。
EZ!TV』でも特集が組まれていたようだ。
http://www.fujitv.co.jp/fujitv/news/pub_2005/05-031.html

「旅立ちの日に」の奇蹟 ~いくつもの”卒業”を経て、今響く歌声~
卒業式で、今もっとも多く歌われている歌。
それは…
仰げば尊し」でも「蛍の光」でもなく「旅立ちの日に」という曲。
この歌を作ったのは、プロの作曲家でも、有名な作詞家でもない。
しかし、この歌は学校再生に臨んだ教師と生徒の心を一つにした“奇蹟の歌”なのである。

ということらしく、この歌に賛同した父兄らの口コミにより日本中に広がっていったんだとか。

「歌の力で“奇蹟”は起こせると思った。」(森本毅郎

オエー。Yoshi? 歌詞と曲はコチラでどうぞ。
http://momo-mid.com/mu_title/tabidachino_hini.htm
やっぱYoshiだこりゃ。どうも軽く調べてみたら君が代斉唱を拒否した生徒たちが自発的にこの歌を唄ったというエピソードが出てきたりした。よくわかんないけど日教組の旗印みたいな歌なのか?
君が代』斉唱を自発的に拒否するのはべつにかまいやしないけど、それで教師の作った歌を唄うのはいいのか?
女王の教室』は反日教組というのもテーマのひとつのようで(多分)最後は児童たちが嗚咽しながら『仰げば尊し』を唄ったんだけど(ここいいシーンだった)。
ドラマを観ていない人のために総集編から僕が読み取れたこのドラマのあらすじを説明すると、成績の序列で成績の悪い子にだけ掃除当番をやらせたりする理不尽な教師が主人公。教師自らが理不尽な壁になって、学級崩壊がデフォルトになっている小学生たちをたくましく育てるという、早い話が戸塚ヨットスクール
多分十年前だったらドラマの内容自体、相当に非難されていただろうなあ。階級格差が拡がってそれが学級崩壊や公立の学校不信に直結しているみたいな現代ならではのドラマだと思った。
ドラマの背景がネオリベラリズムの政策が根づきつつある現代を言い当てている。一方で『仰げば尊し』を復活みたいなのは日本版ネオコンサバティブっていう感じか。