『MOTHER』は『SMiLE』だったのか

MOTHER 1+2 オリジナル サウンドトラック

MOTHER 1+2 オリジナル サウンドトラック

仕事でこのサントラを聞いてるうちに10年以上前に遊んだゲームの記憶が猛烈に蘇って、いてもたってもいられなくなった。
http://www.1101.com/MOTHER_music/
あと↑の鼎談がもう決定打。ゲームもアドバンスに移植されてるのを思い出して早速買ってきた。
MOTHER 1+2

MOTHER 1+2

郊外のベッドタウンポルターガイスト、隕石、宇宙人、ゾンビ、超能力、R&Bバンド……と70年代〜80年代のアメリカ映画的エレメントが詰め込まれた一大叙事詩糸井重里アメリカについてこう語ってる。

『MOTHER』の世界を描くために、
 アメリカのいいところを出したいなって思ってた。
 アメリカのイヤなところはいっぱいあるんだけど、
「おかげで助かったぜ!」っていうアメリカ、
 サンキューを言いたいアメリカっていうのも、
 いっぱいあるんだよ、俺たちのなかに

ホテル・カリフォルニア(紙ジャケット仕様)
上記鼎談では、音楽チームに『MOTHER』の世界観を説明するために、イーグルスの『ホテルカリフォルニア』を挙げたというエピソードも出てくる。
このMOTHERの音楽担当という仕事には「ポップ音楽の教養」が求められた。その音楽を担当した鈴木慶一が意識したアメリカは、下のURLでチョイスしてる5枚のアルバムから汲むことができる。
http://www.1101.com/MOTHER_music/#keiichi
<<ジョン・レノンがさまよった西海岸=“失われた週末”>>
という解釈もおもしろいけど、ソング・サイクル

<<アメリカのルーツを探る壮大な旅。アメリカ史のタイムトリップ>>
というビーチ・ボーイズ『SMiLE』のコンセプトを「MOTHER」にも重ねて見てる。

作った感覚はね、やっぱりソロアルバムなんだよ。
超おおげさにいえば、ブライアン・ウィルソンビーチ・ボーイズを使って『ペット・サウンズ』から『スマイル』をつくったときのようなね、そんな思い込みがあるなあ。
http://www.1101.com/MOTHER_music/12.html

Smile
ファミコンという8ビットマシンの同時発音数3という世界で再現された鈴木慶一版『SMiLE』。
全編イギリス録音でマイケル・ナイマンなどが参加している『MOTHER』サントラもよいけど、ゲーム中の3音のBGMこそ本当のオリジナル。これはゲーム中でしか体験できない。
さて続きを遊ぼう。ガチャン、ツーツーツー。

MOTHER

MOTHER

MOTHER2 ギーグの逆襲

MOTHER2 ギーグの逆襲

Orange Crate Art

Orange Crate Art