呪わば穴二つ

「人を呪わば穴二つ」とはよくいったもので、こんなことを面白がって書いたせいなのか使ってるノートPCが壊れた(笑)。電源部分の接触が死んだみたい。コードの上に重たいものを積んでおいたせいで、電圧が不安定になったに違いない*1

使ってたのはIBMThinkpad s30ってやつ。丸4年メインマシンとして使っていて、相当ラフに使い倒していたもんだからカーソルキーのキートップの文字は磨耗して消えてるし、USBやカードスロットの接触も死にかけてるし、もうぼろぼろだった。逆に頑丈なThinkpadだからこそ、こんなに長く使えたんだろう。まあ買い替え時だなあとは感じていたので、片落ちで10万位のなるべく軽いノートでも買おうなんて、なんの前知識も入れず秋葉原へ行ってきた。
でも、自作でもしない限り、秋葉原にPCを買いに行くという行為はもはやナンセンスだね。アキバに既製品のPCを買いに行くってのは、渋谷のシスコ・DMR辺りに浜崎あゆみのCDを買いにいくのに近いかもね。いまどきアキバはエロDVDを買いに行くか、メイド喫茶に行くための街だ。
ま、せっかくだからと中古屋をのぞいたら、中古のThinkpad s30が8万円で売ってた。4年前のPC(当時20万)がまだ8万もするのか。少し驚いた。けど、考えてみるとs30のスペックで遅いということはなかったし、十分間に合っていた。
ひと昔前までPC業界はソフト業界、ハード業界ともに半年とか短い商品サイクルで新製品をどんどん投入していた。10万以上するソフトが1年後には新機能がたらふく追加された別物になっていて、アップグレードは有料。しかもそれを使うには、最新スペックのマシンに買い換えなくてはいけないといった循環になる。ドッグイヤーだとか、技術革新のサイクルが早いっていうのは業界全体が口裏を合わせた言い訳のようなもので、モデルケースのない「新しい商品」だったのと、ばかに売れたものだから失敗を知らないまま加速度的にそういう状況が出来上がっていったのだと思う。
ただ、いつまでもそんな循環が続くわけではない。そろそろ打ち止めの感。OSだってWindows XPが2001年に出て以来。ロングホーンに対する期待よりは、「XPでいいんじゃん?」的な空気もあるみたい。
Longhornは本当に売れるのか--マイクロソフトに苦戦の予想 - CNET Japan
話は戻るけど、結局僕はもう一度中古のs30を買ってしまった。機能的にそれで満足だったから。これをまた3年くらい使い倒すつもり。車だったら1台乗りつぶして、また中古車で同じ車種を買うってありそうだけど、まさかそんなパソコンの買い方をするようになるとはねえ。
なんか、PC業界もアキバも変わったねえっていう話でした。

*1:真に受けないように!