紀宮さまは本当にオタクなのか?

僕もサーヤさまが人を介して同人誌を入手してる話なんかを普通に信じていたんだけど、『文藝春秋』の2月号に『紀宮様「オタク伝説」を追う』という記事が掲載されている。
ライターの取材の結果、基本的には『サムライトルーパー』の同人誌を作っていたとか、『アニメージュ』の愛読者であるなどの噂は都市伝説に過ぎないようだけど、学習院高等科の同級生が「『ルパン三世』のペンケースを愛用」(カリオストロの城と思われる)していたとか、中等科の学芸会用に氷室冴子原作の漫画の劇中劇を自ら脚本化した話などが書かれている。

そういえば『ナウシカ』といい、『カリオストロの城』といい、どりらもヒロインはお姫様。やはりプリンセスものに共感されるのかもしれない。
(『文藝春秋』2月号P191・ライター・佐藤和歌子

なるほどね。
天皇家っていうのはその時代時代における模範となるモデルケース的役割を果たす存在であって、今の天皇美智子様と軽井沢でテニスを通じて知り合ったというのはすべてそういう台本が書かれているから。プロレスでいう“アングル”ね。“軽井沢でテニス”っていうのは、戦後復興から経済成長に差し掛かっていたその時期(1959年)に、国民の消費と健康を上向けるためにまだ一般化していなかったレジャーとスポーツを浸透させようという意図がこめられていたというわけ(多分)。
そういう意味で独身で仕事を持ってサブカルチャーを愛するサーヤさま像というのはまさに世相にかなった存在だった。負け犬の規範となるべく存在としてのサーヤさま。
そんな愛すべきさーや様が“アニメ好き”っていうのはいい旗印なるんで、知財立国だオタク・ジャパン・クールとかいってる今こそ、そういうアングルを仕掛けるべきだと思うんですけどいかがでしょう。
あと、結婚相手の黒田さんだっけ? 彼の役割は「30を越えても独身の男性」たちにスポットを当てることなんだろうというか、それしかない。消費のキーワードは金を趣味にしか使わない30代男性独身層がモテて恋愛にはしり、結婚とかしないと少子化問題は絶対に解決しない。
でもロータスとかに乗っているようなカーマニアなんでしょ? それはダメでしょ。カメラマニアもちょっと違う。「2ちゃんねらーで独身男性板の住人」とまではいかなくても、『信長の野望』と『フライトシミュレーター』が好きで、ネットで日記を書いてますくらいは言って欲しかったよ。
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