・キルビル2 kill bill2鑑賞

 初日だと混むのではないかと錦糸町楽天地まで遠出。ここでは案の定4割程度の客入り。
 vol.2はマカロニウェスタンと聞いてていたけど、実際のところそんなこともなかった。マカロニ的な部分は、エンリオ・モリコーネがたくさん使われていることと、顔に泥が付いたまま戦闘するユマと、エル・ドライバーとのちゃんばらシーンの演出が局部アップのセルジオ・レオーネ風だったとかその程度。エンドクレジットではWセルジオセルジオ・レオーネセルジオ越後じゃなくてコルブッチ)の名を発見。
 最期の敵、ビルのところに向かってからが、長くてだれてしまった。ネットでの反応をいろいろ見るが、やっぱり2作に分けたことが失敗という説に賛成。クレイジー88との殺陣のシークエンスとアニメパートごっそり、あとvol.2の後半を大幅に省略すれば1本でいけたのでは?
 パンフには蓮實重彦が寄稿している。主要人物が簡単には死ぬことができないことについて言及。ユマ・サーマンが幾重に殺される映画と。あと、町山智浩氏による解説は『子連れ狼』との類似と母子家庭だったタランティーノの生い立ちへの言及。必読。