あなたのMy First Gameは何ですか?

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・はじめて「やった」PCゲームは何ですか?
 少し前にRPGが苦手という日記を書いたのだけど、これはひとえに僕のゲームリタラシーの欠如からくるもののようだ。それを探ると、僕のPCゲーム原体験まで遡ることができる。電気屋の店頭でプレイしたのでよくは覚えていないがPC-8801版だったはずだ。20年前の話。ゲームのタイトルは、ハイドライド
 リンクを辿って来てくれた人だったら、このタイトルの概要など必要ないと思うので、概要は脚注に書き出しておく。*1
 とりあえず、電気屋の店頭でこのゲームに出会って以来、僕は毎日そこに通った。何かにひきつけられた。だけど当時、僕はRPGというもの自体を知らなかった(当時の小学生は皆そんなものだったはず)。主人公が成長し、最終的に目的を果たすジャンルだなんて露とも知らなかった。だから、画面の端に行くと画面がスクロールするということに気付くまで3時間はかかった。パックマンのように、画面中のスライムを倒せば次の面に進むものだと信じて遊んでいたのだ。ライフゲージがミニマムになると死ぬというルールを知ったのは2日目のこと。経験値が貯まるとレベルアップすることを知ったのはさらに相当後の事だ。
 それだけ理解できなかったゲームのために毎日放課後に遠くの電気屋(徒歩20分くらい)まで通っていたのだ。 結局その1年位あと、近所の高校生のお兄さんのうちでこのゲームをクリアすることができた(最後の敵ってバラモスだっけ?多分違うな)。だけど、当時のゲームなんてそんなものだった。はじめてプレイしたアドベンチャーゲーム『ミステリーハウス』なんて、家の玄関の扉を開けるまで3日くらいかかった(open doorと打ち込むだけだったんだけど)。それでもそのゲームしかなければ遊ぶしかなかった。まあ、そういう時代にPCゲームに出会えたのは幸せだった。そんなゲームとの出会いを果たした僕は、その後ゲーム評論家になったのだ(もちろん最下級のだけど!)。ノーラン・ブッシュネル(アタリの創業者)、ウィル・ライトシムシティの作者)、遠藤雅伸ゼビウスの作者)ら、伝説のゲームクリエイターにインタビューすることができたのは今でも唯一の自慢といっていい(結局自慢がしたかったのでこのテキストを打っている)。
 話がそれたけど、ハイドライドを3時間プレイして、この世界が大きなMAPを持っていて、その中を自由に移動できるということを知ったときの感動は、なんとも伝えきれない大きなものだった。残念ながら、そこまで感動できたゲームというのは以後現われなかった。強いて言えば、ビック東海という会社から出たファミコンの『ゴルゴ13』。だけど、まるで別の意味での感動なんだけど・・・・・(わかる人だけわかってください)。

*1:ハイドライド』スライムやドラゴンなどが登場するファンタジーRPGなんだけど、アクションの要素もあるという日本のPCゲーム黎明期の代表的ヒット作