「ラーメンと愛国」書評関連

書店での扱いはパッとしない本書ですが、新聞、ウェブ媒体にて書評が挙がり始めています。まだ発売から半月。ここからの巻き返しを狙いたいところ。
 

・ウレぴ総研【書評】ラーメン=国民食の謎を解く『ラーメンと愛国』(批評家の杉江松恋氏による書評!)

マスメディアの進展と、この新しいナショナリズムの発生とは表裏一体の関係にある。ラーメンという一食文化の話がそうした大きなテーマへと敷衍され、翻ってこの国のメディアのありようを見つめなおす視座が提供されるのである。


・日刊サイゾー戦後日本のソウルフード・ラーメンから現代史を読み解く『ラーメンと愛国』

表層的な模像としての日本回帰、これが本来、職人とは一切関係のない作務衣を着用することに現れている、と速水氏は考察している。

毎日新聞2011年11月6日 今週の本棚・新刊:『ラーメンと愛国』速水健朗・著

高タンパク・高カロリーをうたう最近のラーメンと、自然食などを大切にするスローフード運動に「ご当地色」という類似点を見つけたかと思えば、石原慎太郎都知事が常々、反中国的な発言を繰り返しながら、中国由来のラーメンを都のキャンペーンに使う滑稽(こっけい)さを指摘する。具だくさんの一杯、ではなくて一冊。