『ツイッター 140文字が世界を変える』感想

ツイッター 140文字が世界を変える』読みました。ネットの思想書として十二分におもしろい本でした。

ツイッター 140文字が世界を変える (マイコミ新書)

ツイッター 140文字が世界を変える (マイコミ新書)

著者の片割れであるいしたにさんとは、たまに会って話すとわりとライフログの可能性について話をしたりします。というか、僕が主に受け手として話を聞いてきました。
おそらく、ブログ時代になる以前からライフログ的な事を話していたように記憶しています。
 
そこで彼が話していたようなネットの漠然とした可能性が、実際のサービスとして半ば具現化されたサービスがtwitterだったんだということが、本を読んでよく理解できました。
それが「1コンテンツの単位が最小」という話、それとコミュニケーションの「距離感」の話としてうまく説明されています。
この人はtwitterというサービスがこれほど流行らず、別のサービスが流行っていたとしても、この本に書かれていること(ネットの次の可能性の部分)を書いていたでしょう。
 
本の最後に現代美術家八谷和彦が14年前に仕掛けた『メガ日記』の話が出てきます。
考えてみれば、僕がネットに最初に書いた文章は「メガ日記」でした。
これを最後に持ってくることで、インターネットの歴史がさあっと開けて見えた感じがしました。この読後感の爽快さについては140字では書きあらわせなかったので、ブログで書きました。