クレイジー・イングリッシュ

クレイジー・イングリッシュ [DVD]

クレイジー・イングリッシュ [DVD]

「日本語は亡びるのか」問題に関してなんだけど、僕はまっさきに『クレイジー・イングリッシュ』っていう、10年くらい前の中国のへんてこなドキュメンタリー映画を思い出した。
リー・ヤンというカリスマ英語教師が、大声を発して英語を習得していくという独自の英会話習得方を広めていくんだけど、ヤンはカリスマ的な大衆の支持を集めていて、何千何万の聴衆を集め、英語のレッスンをする。
その熱狂ぶりは、自己啓発セミナーかマルチ商法かというノリなんだけど、ヤンが熱狂的に受け入れられている理由の半分は、ナショナリズム、残りの半分は高度成長的な成り上がり精神。

英語を覚えてアメリカとヨーロッパと日本の市場に進出して、中国パワーを見せてやれっていう熱狂と、俺たち貧乏だけど、英語さえマスターすれば勝ち組になれるぜみたいな。
他民族の言語を覚える行為が、ナショナリズムと結びついているというのがおもしろい。
で、リー・ヤンは実は一度も海外に行ったことがないというオチが付くの。だめじゃんそれ(笑)。