原武史『滝山コミューン一九七四』

昨日のTBSのLIFEでも少し触れられていたけど、『滝山コミューン一九七四』がおもしろかった。
僕は鈍感力の高い子どもだったので、あまり学校の仕組みを理解できないまま小学校に通っていたし、規律が守れない子どもだったので、本書を読んで、なるほどそういうことかと思った部分が多かった。
本書は1974年の団地コミュニティの小学校に日教組ソビエト式「集団主義」教育がいかにして現場に持ち込まれたかというのを綴った著者の自伝的な要素を含むドキュメント。なんて書くとかなり強烈な感じがするけど、その6年後に小学校に上がった僕の時代にもかすかに片鱗が残っていた班活動や課外授業とかの学校特有の集団活動みたいなものが持ち込まれた経緯について。モダンホラーっぽくもある。
もちろん、この著者だけに、当然団地とか鉄道とかの話が絡んでくる。鉄道少年原武史の誕生秘話でもある。

書評はこの辺りがおすすめ。
http://d.hatena.ne.jp/uumin3/20070616
 
こちらは書評リンク
http://d.hatena.ne.jp/uumin3/20070617#p1