『リビドー・ガールズ 女子とエロ』を読んだ

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http://d.hatena.ne.jp/anutpanna/20070302#p1
 

“何故、いま熟女ブームなのか”というのは常々、不思議に思っていたことで、いつのまにかコンビニのエロ本コーナーが熟女モノで埋め尽くされてたり、スカパーのアダルトチャンネルでも圧倒的に熟女モノが増えていたりするんだけど、この本の対談パートでは、その理由を指摘してくれている。それだけでも買った甲斐があった。
この本では、BLやH系少女マンガからレゲエダンサーまでと“女子とエロ”についてのネタが広く取り扱われているんだけど、“女子とエロ”というテーマは決して変化球じゃなくて、むしろ“男子とエロ”よりも直球なテーマである気がする。少なくとも現状においては。

前に読んだ『エロの敵』はエロがビジネス的にも文化としてもどんづまりにたどり着きつつあるという現状認識の本だったけど、なんだこっち(女子側)には市場もおもしろい文化も生まれてるんじゃん、みたいな感想を特にBLとか少女マンガの辺りで感じた。
BLが大きな市場になっているという話を最近、そっち系の編集者から聞いた。BL専門の人気作家はもう3年先までスケジュールが埋まっているらしい。エッチ系少女マンガはまったく知らないジャンルでおもしろかった。まあ、実際のマンガを手にとるよりも、この本のレビューがおもしろいんだろうけど。実物を読まずともそれで十分な気もする。
あとナウ・オン・デイズなものではないロマンポルノも、オシャレジャケットでDVDが続々発売されているのも、女子市場を意識している部分もあるのか。『アメリ』じゃなくて『暴行切り裂きジャック』見ようよみたいな。
 
あと座談会もっとたくさん読みたい。本のプロモーション兼ねてネットで続きをやって公開すればいい。

リビドー・ガールズ―女子とエロ

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