反応その一

『タイアップの歌謡史』にいろいろ反応をいただいているので、それらにできる限り反応していきたいと思います。少しずつ。
http://d.hatena.ne.jp/partygirl/20070113

この本、私は最初の方が特に面白かった。
そもそも皆が同じ歌を同じ時期に知ることができない時代もあったと
いうことを考えたことが無かったから。
東京音頭を流行らせるためのノウハウが、面白かった。
テレビもラジオもない時代に行なったイベントが、現在のエイベックス
にも通じるのが面白かった。
この本を、私は日本の風俗史として読んだ。
だから、できれば図版が欲しいと思った。
というか、できればビジュアルブックだと良いのになぁと。
もっと欲張るなら、CD、DVD付き。

YouTube動画へのリンクとかありがとうございます。おかげでNHKアーカイブスもチェックできました。奇しくも中山晋平の特集で、東京行進曲と東京音頭という本の中でも取り上げた曲がかかってました。
僕もこの本を書くために調べる中で、これまで自分が知らなかった時代、特に戦前の資料に当たるのが面白かったです。当初は三木鶏郎から始める予定が、戦後戦中戦前と、どんどん遡ってしまいました。
あと、図版を入れなかったのは、単にコストの問題です。レコードのジャケットはいれてもしょうがないという判断。それ以外にCMだったらテレビ画面とか、当時の広告ポスターなどをいれるという選択肢もあるのでしょうけど、それは大変なコストがかかるだろうという判断をしました。権利とか撮影とか修復費用とか。
ただ、個人的にはビジュアル付きはおもしろそうなので、こっそりウェブでやるとか、同人誌にするとか、趣味レベルではやりたいかも。
あと、昔のCMソングなんかも、いまはCDで手に入るものとはいえ全部集めるのは結構たいへん。もちろん家にはあるんだけど、ダイジェストをCD-Rにして配るわけにはいかないので、まとめて聞かせることができるちょっとしたイベントくらいの感じで視聴会くらいやりたいなあとは思ってたりします。多少映像もあるし。もちろん興味がある人が少しでもいるというのが前提なんだけど。

タイアップの歌謡史 (新書y)

タイアップの歌謡史 (新書y)