『平岡正明のDJ寄席』
- 作者: 平岡正明
- 出版社/メーカー: 愛育社
- 発売日: 2006/09/01
- メディア: 単行本
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前半は相変わらずのジャズと落語(昭和の3大サブカルのうちの2つ)の融合的な評論風。後半はグラフィティ(ヒップホップ4大要素のひとつ)とサウンドデモについて語っている。ヒップホップを語る平岡っていうのもおもしろいので引用。
2PACってのは「トゥパク・アマル」っていう革命戦線だ。「MR24」って言われていた、ペルーの革命戦線ですよ。これは、フジモリによって壊滅させられたあのグループだよね。人質を一人も殺さなかったけど、自分たちが全員殺されたっていう。どっちがわるいかとかいろいろ言ってもやっぱり、バーッと見てみな。人質になったのは三菱からなにから全部日本の大ブルジョワジーじゃねえか。
あの「MR24」っていうのは「南米はインディオのものである」っていうんで、インディオ的なものを取り戻そう、「インディへニスモ」っていうんだけど、それを言い出した革命児サパタ以来の最も南米にとっては深い運動だった。それをフジモリが全員殺したんだ。