サースティーな午後に君とレモンをつけて

ホテルのプールサイドでキールロワイヤルのグラスを傾けていたらマリアンヌ・フェイスフルに似た水着の女が泳いでいて、60年代のミック・ジャガーとマリアンヌ・フェイスフルのことを思い出した〜 みたいなことを短編小説風に綴ったようなエッセイが受け入れられた時代が、80年代の一時期にはあった。今となってはまったく信じられないかもしれないけど。

いや、もちろん僕がブログ(つまり人生)に求めているものっていうのはそんなナウでトレンディーなスピリットなわけなんだけど、そういう理由からチェックしているのが山川健一のブログ。あ、食い倒れの人じゃなくて、ロック小説家のね。

http://ameblo.jp/yamaken/

うん、ボーイズ&ガールズ、まだまだ転がりつづけようね。稲妻のスピードで毎日をやり過ごそう。

 もうひとつ、3月に「夜の果物、金の菓子」という書き下ろし長編小説を出すんだけど、ライブドアショックとも重なるような政治的なモティーフを持つ小説で、正直に言うと途中でビビッてた。でも"Sweet Neo Con(ストーンズの新譜の曲)"を聴いて吹っ切れ、一気に書きたいように書いた。
 ミック・ジャガーにさ、 
「おまえもこれくらいやってみろよ!」って言われた気がしてね。
 Rioストーンズ見てたら、涙がこぼれそうになった。今のストーンズこそが、最高だ。ストーンズは、どんどんよくなってきてる。70年代のストーンズの何倍も素晴らしいよ。みんなが目撃することのできるストーンズこそが、ぼくは断言してもいいが、史上最高のローリング・ストーンズなんだよ。

あー、このノリ! どんな仲間意識かわかんないけど無駄にボーイズ&ガールズとかって熱く呼びかけたり、自家中毒的に盛り上がって最高だの、本物だの断言したりする感じ! イッツ・マイ・ウインド!(意味不明) 「政治的モティーフ」小説絶対読む!


あと、生扉自身が生扉事件についての識者の意見を集めているページにも、彼の文が寄せられていて、これが最近でサースティーだった。
http://blog.livedoor.jp/ld_opinion/archives/50247253.html

 世界で最初のベンチャー企業は、ビートルズのアップルレコードであり、ローリング・ストーンズローリング・ストーンズ・レコードだったのだとぼくは思っている。

論拠やベンチャーの定義には触れずに、自分の気持ちだけを押し通す。現代人が忘れているのはこれだ。これと10月のニューヨークの街を愛する気持ちとかが足りないのだ。

結局、ヴィジョンがないのが問題なのだ。

これも大事ね。あーでも山川健一のおもしろさって、著作を読んだことがない人にはどうやっても伝わらないような気がしてきた。ボーイズ&ガールズは山川健一を読め!