Tシャツの文化史

ここ4,5年、Tシャツから見たポップカルチャーの本の企画を売り込みをしてます(企画の中身を一部ネットで出していくことにした→Tシャツの文化史)。
米海軍で開発された丸首シャツが、マーロン・ブランド、ジェームス・ディーンを通して広く知られるようになり、60年代にはヒッピーたちがメッセージを発信するメディアとなり、ロッカーズというファッションの中心となり、絞り染めとしてグレイトフル・デッドのコンサートグッズになり、70年代にはマルコム・マクラーレンの経営するTシャツ屋からロンドンパンクが生まれ(ジョニー・ロットンはデビューライブで“I hate PINKFROYD”というTシャツを着て演奏した)、I LOVE NYという世界最初の大規模な観光キャンペーン推進の立役者となり、ケンとメリーという100万枚売れる広告キャンペーンアイテムとなり、アナーキック・アジャストメント辺りのハッカー経由のインディーズ・デザインの流れから90年代の裏原系につながるみたいに、ここ60年の文化にTシャツが必ず付いてくる。

つまりTシャツを追いかけることで、20世紀後半のユースカルチャーが見えてきますよという本なんだけど、どこか興味ないすかねえ?

これ関連で資料を集めてみて面白かったのが下の写真集。

The White T

The White T


エノラゲイの乗組員がTシャツを着ていたり、入隊時のプレスリーがTシャツを着ている写真とか、広告や雑誌などの写真で、Tシャツの出てくるものを集めたもの。
これの編集者アリス・ハリスはブルージーンの写真集も作っているみたい。