『フライトプラン』を観た

銀座で先行でやっていたので観に行った。
この映画ばっかりはネタばれしないように書くけど、うかつ過ぎる。うかつ度でいうと、

模倣犯〈上〉

模倣犯〈上〉

模倣犯〈下〉

模倣犯〈下〉

これくらいうかつ。
主要な登場人物の半分以上が「うかつな人」ってのは脚本としてはどうかねえ。ある意味、全登場人物の半分くらいがうっかりさんな感じ。

なんで観に行ったかというと密室消失モノとして興味があったからなんだけど、密室消失トリック*1のありえなさでいうと、これ、

文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)

文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)

もしくは
すべてがFになる (講談社文庫)

すべてがFになる (講談社文庫)

これくらい。

なんというかこのふたりは、肝心の事件以外の部分の方がよっぽどミステリに溢れている書き手なので、例としてはふさわしくないかもしれないけど。

妄想でものを言わせてもらうと、監督は航空機を舞台にした密室消失という舞台を借りて聖杯伝説とか違うことをやりたくて、主演ジョディ・フォスターは母は強いみたいなメッセージがやりたくて、脚本家はいわれるがままどっちも放り込んだみたいな映画。
あと後半は『エイリアン』か『ターミネーター』だった(ジョディー・フォスターが)。
なんかいろいろとネタばれを書いたかもしれない。

ま、金払って観るほどのものではなかった
必見*2

*1:厳密にはトリックではなくうっかりの連続なんだけどそこまでいうとネタばれか

*2:これ的な意味で、id:samurai_kung_fu:20041010