PJヤヴァい改め“ライブドアPJが信頼されないワケ”

人畜無害だと思われてきたPJ(パブリック・ジャーナリズム)だけど、PJがもたらす恐ろしい未来というのがちょっと垣間見えた気がした。この記事。
≫マスコミが信頼されないワケ、御巣鷹山の事故追悼現場で
多分、これを見て「マスゴミ、けしからん!」なんて吹き上がる人も少なくないだろう。「しない善よりする偽善」とかいう2チャンネルの善意サイドの人たちとかホワイトバンドで世界を(ry……な人とか。
確かにPJの役割のひとつにマスコミウォッチの機能があるとは思うけど、上の記事は老人や喫煙とかのアイテムをうまく利用して、正義感を煽っている安易なマスコミ批判に過ぎない。せいぜい個々人のマナーの問題。それ以上でも以下でもない。
オレンジレンジのパクり批判とかあびる優批判でわかったように、ネットにはちょっとした罪に対する不寛容というか正義の側に立って一斉に罵倒を浴びせるという一種の群集心理が生まれる側面がある。

去年の新潟地震のときには、マスコミがボランティアの邪魔をしたとか被災地で簡易トイレに案内されて怒った視察中の政治家がいたとかいう出所のはっきりしないガセ情報による扇動でチェーンメール(ブログ)にまで発展し、被災地には必要の無い援助物資が届き、チェーンメールに載った企業には機能停止するほどの問い合わせが殺到した。
詳細≫http://d.hatena.ne.jp/gotanda6/20041115#chainmail

調べる、伝える、魅せる!―新世代ルポルタージュ指南 (中公新書ラクレ)上の記事はこれと同じタイプの扇動だ。確かにマスコミ・政治家批判など民衆の求めるニュースを捏造していけば、PJはもっと支持されるようになるだろうと思う。今はPJに取り組んでいるのがライブドアとかツカサとかアレな企業ばかりだから誰も相手にしてないけど、オウムみたいに気付いたら大きな力になっていたなんてこともあるから怖いよ。