『ユリイカ ムーンライダーズ特集』

P.W Babies Paperback
ユリイカ最新号『ユリイカ2005年6月号 特集=ムーンライダーズ 薔薇がなくちゃ生きてゆけないんだってば!』に、『ヴィデオ、万年筆、オープンソース 鈴木慶一とメディアを巡る事件史 一九七九―二〇〇五』というタイトルの原稿を書いています。マニア・マニエラ
27日のSHIBUYA-AXムーンライダーズのコンサートでは会場で先行発売していたんだけど、慶一さんがMCでユリイカの宣伝をした(!)せいもあり、結構売れていた模様。一旦売り切れて、スタッフが慌てて100部取りに戻るなど、あわてふためいていました。No.9

原稿の中身ですが、『マニア・マニエラ』(1982年)がまだ普及していないCDのみの発売となり、『NO.9』(2004)が5.1ch対応のSACDとして発売されるなど、新しいメディアとは何かと縁が深いムーンライダーズ。しかも80年代以降のアニメやゲームなどのメディアが登場し、音楽制作の現場が拡大したため、各自メンバーがプロデューサーとして活躍の場を広げていったというのもライダーズの特徴。MOTHER 1+2 オリジナル サウンドトラック
そんな状況を踏まえ、いかに鈴木慶一(とムーンライダーズ)が新しいメディアと向き合ってきたかというのをテーマに書いてます。
特に、実質上鈴木慶一のソロ作品というべきポジションにある、ゲーム『MOTHER』の音楽とはどういう性質のものだったのか、という部分を核にしてます。MOTHER 1+2
メディアとムーンライダーズの関わりというテーマは、冒頭の7時間インタビューでも触れられているし、特集の最期の太田晋氏による“ライダーズ解読表”でも“機械”を巡る考察として、深く取り上げられています。どちらも分量的にものすごいことになってるけど、読み応えも十二分にありました。