バリー・マニロウ、ラスベガスのステージに立つ

バリーマニロウの "music and passion" がヒルトンで始まる

ラスベガスヒルトンといえば、ロケーション的にも話題的にも最近はすっかり目立たない存在になってきており、発展著しいストリップ地区の "本流" からはやや取り残されてしまった感が否めない。セリーヌ・ディオンエルトン・ジョンの会場がシーザーズパレスのゴージャスな新シアターであることを考えると、マニロウファンにとってはもう少し格上のメジャーな場所でやって欲しかったと感じているに違いないが、ここヒルトンはなんといってもかつてあのエルビス・プレスリーが常駐コンサートをやっていた名門ホテルで、コンサート会場としては伝説的な場所だ。
富も名声もすべて手に入れたマニロウが、世界を転々とするコンサートツアーからの引退を宣言した今、あえてここを常駐のステージとして選んだのだから、マニロウファンはセリーヌディオンやエルトンジョンのファンに対して引け目を感じることもないだろう。また、ホテル側と結んだ契約金も彼らよりも高く、ラスベガス史上最高額と伝えられている。

Ultimate Manilow
最高額か。イエイ! バリー・マニロウ好きなんです。トム・ジョーンズさんに負けないよう『コパカバーナ』を絶唱してほしい。いつか見に行くから待ってておくれ。
90年代のUSのカレッジチャートとかUKのインディーズの常連たちをオルタナティブとか呼ぶのはよくわからないんだけど、こういうジャンルをオルタナと呼べばいい。
あ、あと一時代をつくった歌手の天下り先としてのラスベガスというビジネスモデルは日本でも参考にするべきだと思う。
例えば熱海みたいな旅館(ホテル)の名前に“ニュー〜”が付くような前時代的なところが一番経営がやばくなってると思うんだけど、ラスベガス方式のショーで起死再生させるというのはありだと思う。貧乏くさいのはだめね。往年の名歌手にキンキンキラキラの衣装を着せて大々的に宣伝する。
ちなみにカタカナの“ニュー”とか“モダン”っていうのは本来の意味を失って、“古き良き”みたいなな印象だね。ニュー新橋ビルとか新宿住友ビルの4階の床屋は「ニュー東京」だったかな。昭和30年代〜40年代の感じかなあ。僕は好き。温泉街も『東京カレンダー』当たりが取り上げる老舗高級旅館とかよりホテルニュー熱海みたいなのが好きだなあ。
 
*この原稿はPJ個人の見解であり、ライブドアの見解ではありません*