3・16 ニッキー・シアーノ at LIQUIDROOM ebisu

ディスコ初期のドキュメンタリー『MAESTRO』のDVD発売に合わせて来日したDJニッキー・シアーノを見てきた。誘ってくれたid:rekobaくんどうも!
ニッキー・シアーノは『そして、みんなクレイジーになっていく―DJは世界のエンターテインメントを支配する神になった』の中でも黎明期のDJとして取り上げられている。
1971年に16歳でガールフレンド(彼はバイセクシャル)とマンハッタンにやってきて、17歳で自分のクラブ『Gallery』を持ったとされている。3ヶ月だけ『スタジオ54』でも廻していたらしい。そして、「ターンテーブルを3台使ったのは自分が最初」とのこと(自称なので真偽は謎)。
事前知識無しに見たシアーノのプレイにはちょっととまどった。ハウス、ディスコ(フィリー)、60年代ガールズポップなんかを特につながずにかける。これは普通誰もがやる、じょじょに盛り上げていくスタイルとは違った。次の展開がまったく読めない。で、何よりも盛り上がってきたところで急に低音を落としたり、ボリュームを下げたりする。けどこれは彼のプレイスタイルらしい。『そして、みんなクレイジーになっていく―DJは世界のエンターテインメントを支配する神になった』中でシアーノの友人がこう語っている、

シアーノはクロスオーバー・ポイント(高音、低音、中間低音を分ける回路)を操り、キーンと響く高音から、地を震わせるような低音へと落として、オーディエンスをうならせることができた。

確かにフロアは盛り上がってたけど、ハウスの恍惚感というより好きな音楽がたくさんかかって楽しいなといった感じのパーティ的な盛り上がり。このノリになじむと楽しくなってくる。
黎明期のDJというイメージが強かったのだけど、CDでもプレイしててちょっと驚いた。この日バー・スペースで出くわしたid:rumさんは、

ニッキー・シアーノを伝説的なDJとして祭り上げてしまうには、あまりにも現役すぎた。

って書いてますが、ホントにそうでした。rumさんとこでは、かかってた曲とかのレポートもあるのでどうぞ!
http://d.hatena.ne.jp/rum/20050316#p1

MAESTRO マエストロ [DVD]

MAESTRO マエストロ [DVD]