クリステル再考(最高!?)

gotanda62004-11-02

一昨日くらいに熱に浮かされ、滝川クリステルについて何か書いたみたいなんだけど、それを「ダメダメダメーのダメー!!」と、下のブログでダメ出しトラバを喰らってしまった。
日本全国・見たいもんは見たいぞの会『そこはかとないエロス』
「クリステルの魅力は名前は5割!」という反論の中身は、上記URLで読んでもらうとして、僕の頭の中はもうエマニエル夫人でいっぱい(笑)。ひょっとしたら明日にはこの日記は『シルビア・クリステル好き好きブログ』に変わっているかも! ってなわけなので、『エマニエル夫人』について少々。
『エマニエル夫人』は、タイに赴任する夫の下を貞淑な新妻エマニエルが尋ね、アジア(というかアジアに駐留する欧州人世界)の開かれた性の世界に埋没していくというフランス映画。ちなみにこの映画が製作された1974年には『タワーリング・インフェルノ』、『大地震』が製作されている。アメリカン・ニューシネマ路線が行き詰まり、いわゆるパニック系の大作なんかが流行り始めた時期(『ジョーズ』も翌年)。ポルノでいうと『女子大生○秘レポート』というドイツ発の素人学生ものの草分けがすでに流行っており、アメリカでは1972年に『ディープ・スロート』が公開されハードコア・ポルノという分野が誕生していた*1。で、なんでこの時期にフランス発のソフトポルノが世界的に流行したんだろうか? ポルノ映画がオーバーグラウンドになった時期に登場した、女性にも受け入れられる最初のポルノということか? ちなみに1974年はポルノグラフティのメンバーが生まれた年でもある。これはあんまり関係ないか……。
そして、大ヒットした『エマニエル〜』は、すぐにパート2が製作される。その『続・エマニエル夫人』では舞台は香港に移動、物語性は希薄になる。三作目の『さよならエマニエル夫人』は性にオープンだった夫婦に危機が訪れ(嫉妬の心が芽生えてしまう)、最後エマニエルは恋人を追いかけて旅立ってしまう。何か無理矢理、道徳的な落ちをつけた感が強い。
三作共に舞台はアジア。母国を離れ、僻地で羽を伸ばすという展開で、いわばセックス版“ロスト・イン・トランスレーション”。植民地モノ映画ってジャンルはあったっけ?
 80年代に続編が制作され、さすがにシルビア・クリステルも年をとったため(といっても32だけど)、ブラジルで整形手術を受けたという設定で、整形後のエマニエルは若い女優が演じている。これ以降のシリーズはまったく観てないんだけど、1993年製作のパート7では、年老いたエマニエルがヴァーチャル・リアリティでセックスに挑むという怪作とのこと。
そして、その後、『エマニュエル・ザ・ハード』というテレビ・シリーズがあって、これはもう一度見直してみたいと思っている。歳を取ったシルビア・クリステルが登場し、チベットの修行僧から授けられた媚薬によって若い女に生まれ変わる(“エマニエル”には似ても似つかない)。シリーズは全7本で、新“エマニエル”マルセラ・ワレンシュテインが、旅の先々で媚薬を駆使し、さまざまな男女の問題を解決していく話。このシリーズのDVD-BOXが出ているのを知って、猛烈に欲しくなったのだけど、それはさすがに辞めておこう。レンタルで探そうっと。あー、amazonで「1点在庫あり。ご注文はお早めに。」だって。この言葉に何度やられたことか(笑)。にしても、こんな全然ニュースじゃないものまでExciteブログニュースに載ってしまうのかなあ? 心配。

エマニュエル・ザ・ハード DVD-BOX

エマニュエル・ザ・ハード DVD-BOX

女子学生マル秘レポート Box Schoolgirl Report

女子学生マル秘レポート Box Schoolgirl Report

*1:日本での公開は『エマニエル夫人』(1975年?)が先で、その直後に山本晋也による再編集版『ディープ・スロート』が公開(参考資料=『興行したちの映画史』柳下毅一郎/著)