マーク・チャップマン仮釈放

ジョン・レノン暗殺犯のマーク・チャップマンに仮釈放の可能性。
レノン殺害犯釈放なら復讐 ビートルズファンら警告(EXCITEニュース)
だいじょうぶ、だいじょうぶ。ジョン・レノンのファンはみんな平和主義者だって聞いてるし。
【追記】id:hinakiukさんがこの件に触れ、マンソンファミリーの生き残りにもいまだ仮釈放が許可されない話と『ヘルター・スケルター』を書いていておもしろい(id:hinakiuk:20040926)。これに触発され、いまだ精神病院で生活をしているジョン・ヒンクリー・ジュニアの話を書いてみる。
ジョン・レノンがニューヨークで暗殺されたのが1980年の12月8日。その3ヵ月後の1981年3月30日にワシントンではジョン・ヒンクリー・ジュニアがレーガン大統領未遂事件を起こしている。ヒンクリーの事件は、主人公が映画『タクシー・ドライバー』に傾倒し〜っていうエピソードは有名だけど、実はヒンクリーは12月8日のレノンの追悼集会に姿を見せたというエピソードもある。このチャップマンの事件に触発されたヒンクリーは、年が明けた1月21日に事件で使用する拳銃を入手している(ちなみに前日の1月20日は4年に1度、必ず大統領就任演説が行なわれる日)。ヒンクリーが暗殺未遂を起こす直接の引き金は映画よりもむしろチャップマンの事件だった。トラヴィス模倣犯でありながら、チャップマンの模倣犯でもあったのだ。
もうひとつチャップマンとヒンクリーをつなぐキーワードに『ライ麦畑でつかまえて』というサリンジャーの小説がある。これは一度調べたことがあるのだけど、チャップマンが犯行時にこの本のペーパーバックを持っていたというのは事実みたいだけど、ヒンクリーの方はソースが少ない。家の本棚にあったという記述のある資料はあったけどちょっとその出自はかなりあやふや。たしか捜査員の証言みたいなものだったはずだけど、事実と確定できるほどのソースではなかった。これは都市伝説か、出版社のプロバガンダかも?