ＪＢもブルーズがお嫌い

　なぜか多くのストーンズ好きって、ちょっと油断するとブルース回帰しようとするのね。で、ギターの上手いクラプトンにジェラシーを感じていたりする。
　僕は昔（15年位前）から今に至るまでクラプトンが大嫌い。ストーンズが僕のアイドルだった時代でも、彼らが褒め称えるマディ・ウォーターズやらロバート・ジョンソンとかはちっとも理解できなかった。今になって思うと、彼らの醸し出す抑圧的な雰囲気が苦手だったんだろうと思う（今でも嫌だ）。ロックにはブルースの血が流れていて〜、というように、自分が好きなロックは“根底にシリアスなものが内包している”という自己肯定のように聞こえて気持ちが悪い。
　ブラック・ミュージックっていうのは内向型（ダウナー）と、過剰外向型（アッパー）に2分していて、前者はインナー・スペースに向かい、後者は宇宙を目指した。僕の好きなのは明らかに後者。そしてここに、ブルース嫌いを公言してやまない“宇宙のプレジデント”を紹介したい。Mr.JB!
「俺は別にブルースが好きだったわけじゃない。ときどき歌うこともあったが、好きじゃなかったね」
だって（笑）。