マイアミバイスDVD発売

『ザ・ベスト・オブ ・マイアミ・バイスASIN:B000194U1K
予約していた商品が昨日とどいた。まだ見始めたばかりだけど、商品としては0点だなぁ。

  • ブックレットがない! せめて長編解説くらい入れてくれ。無いなら無いっていってくれればレンタルで済ますのに。パッケージの解説も「80年代最大のヒットTVシリーズ」とか適当なことしか書いていないし。
  • 収録本数が5本でベストかよ! しかも、一本はパイロット版、前後編のやつもあるから、実質3ネタじゃん。しかも初期の作品ばかり。
  • 吹替え無しかよ! やっぱり隆大介&尾藤イサオコンビじゃなきゃおもしろさ半減だよ! これについては、amazonのレビューの方々も同意見。amazonでの評価はひとつ星半。当然だけど。ユニバーサルは完全にファンをナメてる。

一応『マイアミバイス』っていうのを説明すると、1984年〜1989年に放映された(日本ではシーズン途中までしか放映されなかった)黒人と白人のバディものの刑事ドラマ。当時はオシャレな刑事ものとして受け入れられていたけど、今観ると『刑事スタスキー&ハッチ』の方がまだおしゃれ。ヤン・ハマーのシンセな音楽もやたら古臭い。もちろん、音楽もジャズ・ファンクな『スタハチ』の方がかっこいい。
前半シリーズの能天気っぷりもそれはそれで楽しいんだけど、斬新に思ったのは、後期のシリーズ。うろおぼえなんだけど、主人公のソニークロケットが犯人の心理に同一化しすぎて恐慌をきたし夜な夜な徘徊したり、現実と虚像の壁を曖昧にするビデオアーティストが犯人だったり、夢落ちみたいな回があったり、どんどん現実味が希薄化し、デヴィッド・リンチ化していく様がおもしろかった。あと、法で退治できないインチキ宗教家が出てきたり・・・。
よく『あぶない刑事』はこのマイアミバイスをぱくったといわれているけど、むしろ後期マイアミバイスは『ツイン・ピークス』、『ケイゾク』などのニューウェーブ系刑事ドラマへとつながっていった気がする。