政府観光局タイアップ

まったくイタリアである必要ないよねと散々な評判の『アマルフィー』。
やたらにシリーズ化をPRしているのを見ると、外交官を主人公にして、毎回織田裕二がいろんな国に行くという展開でレギュラー化したいという制作側の意図が見えてくる。
今回の一作目が、イタリア政府観光局タイアップなのかどうかはわからないけど、今後、海外観光タイアップ対応映画としてシリーズ化を狙っているのか。そうだとちょっとおもしろい展開かも。
釣りバカ日誌』のシリーズは、90年代以降の衰退する地方経済を背景に、観光立県にすがる地方自治体の観光タイアップ対応型のシリーズ映画として機能し、フィルムコミッションが次々と設立される時代にシリーズを重ねてきた。これのワールドワイド版。
昨年末からの円高以降、日本人観光客の海外旅行客の増加が見込まれるせいか、海外の観光がらみの広告が増えているし、悪くないビジネスモデルなんじゃないか。

というのはともかくとして、“女神の報酬”とか“約束の犬”とか、フジテレビ映画のサブタイトルがださ過ぎるのはどうか。

キネ旬総研白書 映画ビジネスデータブック 〈2009-2010〉

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