論壇誌デビュー

今日発売の『中央公論』9月号にマイケル・ジャクソンに関する長目(約25枚)の原稿を書きました。
80年代のアメリカの社会におけるディズニーのメディア戦略やたコーラ戦争やら、そういったものとマイケルの関わり、そして黒人の公民権運動とR&Bの関わり、さらにマイケルがそこにどうポジショニングするのかみたいなことを書いてます(かなり書き換えたとは言え、以前ビジスタとブログに書いたものをベースにはしている)。
で、今号の中央公論は、片岡義男吉見俊哉の対談、原武史堤清二の対談、それに『1976年のアントニオ猪木』の柳澤健のかなり強引ではあるがおもしろい三沢論が載っているなど、僕的にも見所満載でした。
http://www.chuokoron.jp/

中央公論 2009年 09月号 [雑誌]

中央公論 2009年 09月号 [雑誌]

 
マイケルについては、売り込みをかけた甲斐あり、結局雑誌は二誌、ムック二冊に書くことになりました。ありがたい。

もう一誌は今月18日売りの『サイゾー』で、『ウィ・アー・ザ・ワールド』とその後のマイケルを、ボブ・ゲルドフ、ボーノと比較し、マイケルのいう「ワールド=セカイ」とは何かみたいなテーマ。
ムック二冊の方は、発売がまだ先なので近くなったら報告。ただ、ゴシップ的な話とか、音楽的な評価とかにはまったく興味がないので、そういうのには触れないという自分内ルールを作ってます。音楽的評価は専門誌に期待してます。

で、専門誌。『bmr』はつい半年前にもマイケルのスリラー特集をやっているので、専門誌のマイケル特集にては、少し淡泊な気がした。が、ダンサーとしてのマイケルではなく、きちんと歌手としてのマイケルの評価が書かれていて満足できる中身。

『大人のロック』のマイケル号がとにかくひどかったので、これから出てくる専門誌や明後日発売の『現代思想』のマイケル特集に期待。