「開局50周年記念50時間テレビ」最終売り尽くし

テレ朝が1月30日から2月8日までのプライムタイムを、「開局50周年記念50時間テレビ」と称したキャンペーンを行っている。
http://www.tv-asahi.co.jp/50th/
 
1月30日の『ミュージックステーション』が、「もう一度聴きたい昭和&平成の超名曲・ベスト100x2」、『タモリ倶楽部』が「懐かしのVTR 蔵出し傑作集SP」。1月31日『SmaSTATION!! presents SMAPがんばりますっ!!』で、SMAPの歴史的過去映像。

完全に過去映像の再構成ものばかり。年末年始のテレビがまさに再放送ばかり(これは主にフジテレビ)で、テレビ局の予算引き締め具合がひしひしと伝わってきたのだけど、まさにテレ朝の50周年ウィークは、これに輪をかけた予算の引き締めっぷりで、不景気はここまできたかと驚く。

加えて『ミュージックステーション』の目玉は、ユニコーンの再結成だった(これは見なかったけど)ことを思えば、過去コンテンツの使い回し感はさらに高まる。

この路線は今後も続き、キャンペーン終盤の2月7日は『テレビ朝日が伝えた伝説のスポーツ名勝』として、猪木アリ戦(!)に、女子プロボウリング中山律子のパーフェクトゲーム(!!)。最終日は、『あのシーンをもう一度!伝説の高視聴率超大ヒット人気番組ぜ〜んぶ見せます!スペシャル』だって。いや、むしろどうでもいいバラエティよりも、こういったコンテンツの方がうれしいのでいいいんだけど。

他局はネットで過去コンテンツの有料配信を手がけはじめているけど、テレ朝はそれすら投げ売りしてしまおうという狙いの「最終売り尽くし大セール」に見えてくる。

先週の『東洋経済』の「テレビ・新聞没落」特集でテレ朝のタイムCM枠が売れ残りまくっているという記事を一緒に読むと、まさにそうなんだろうなと思えてくる。

そもそも、それ以前に「50周年」の乱発もバーゲン感を盛り上げる材料で、「開局50周年記念」は2007年から展開しているので、「開局50周年記念」を使いはじめて早2年目。10周年までがんばってほしい。