文学全集とFree SOUL

90年代には、『サバービア・スイーツ』から始まり『bounce』へとつながっていった旧作CD化と再評価の流れがあり、そこから『フリーソウル』シリーズのような、コンピレーションCDという市場が生まれたという音楽の状況があった。

ケルアックの『オン・ザ・ロード』の新訳が評判の河出の世界文学全集(選者:池澤夏樹)は、これを文学にも転用可能だと言うことを示している気がする(けっこう売れているらしい)。
 
河出の世界文学全集は、ブックカバーのファッション性といい、レアグルーブ的なラインナップといい、文学版『カフェ・アプレミディ』と見ることができそう。
ちょっとこの流れは注目。文学版“ソフトロック・ドライヴィン”とか、文学版“名盤解放同盟”とか、いろいろやれそうだ。

カフェ・アプレミディ・マリーヌ

カフェ・アプレミディ・マリーヌ