俺のプロ論
「プロ」の他の人たちは「プロとアマチュアの区別をしっかりつけろ」と言いいます。
<中略>
要するにあなた達が「クリエイター」としていられるのってただ単に椅子取りゲームに勝っただけなんじゃないの?って話です
Welcome To Madchester - Zeitgeist(時代精神)
republic1963さんによる、CGM時代のプロとは何であるか論。論旨全体はエントリーをご覧ください。
「プロ」が素人よりも優れたものを作るなんていうのは、そもそもの誤解。
ちなみに、僕が一応プロとしてやってるライターの仕事だって、別に有能だからやらせてもらってるんじゃなくて、編集者なりが自分で書くよりもコストダウンになるから仕事が回ってくるだけだよね。アウトソーシング。僕らは下請け業者。
ちなみに僕がプロというものを考える際の、もっとも優れた教科書は、『代紋TAKE2』の一巻目のエピソード。
主人公の阿久津丈二はヤクザ。だけど、空手部か応援団の屈強な大学生たちと喧嘩して負けてしまう。その後、やくざとしての阿久津の人生は転落し続けるんだけど、ある時、大学生との喧嘩の場面にタイムスリップしてしまう。
それでも、やっぱり殴り合いには負けてしまう阿久津。しかし、その後大学生の自宅を突き止め、一人一人の親を脅して金を巻き上げるという、やくざのやり方で喧嘩に勝つ。これがプロ。阿久津の2度目の人生はヤクザとして大出世を遂げる。
技量云々でなく、勝つメソッドを知っていることがプロなのだという人生訓。
そういう意味では、ブログや他人の著書をまるまるパクっても、知らんぷりして逃げ通し、何もなかったかのように振る舞うことができるライターこそ真のプロだ。あやかりたい。
- 作者: 渡辺潤,木内一雅
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1990/07/13
- メディア: コミック
- クリック: 8回
- この商品を含むブログ (17件) を見る