『フィロソフィア・ロボティカ』

攻殻S.A.C.の脚本チームの最若手で櫻井圭記の初単著。

気鋭のSF脚本家、櫻井圭記が「人称代名詞」をキーワードに読み解く、現代日本ロボットの最前線。
これまでアニメーション作品「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」シリーズでタチコマやアンドロイドなど、ロボットにまつわるシークエンスを多く執筆してきた著者が、「人称代名詞」という独自の視点からロボットを論じます。
本書では、AIBOASIMO、HRP-2、ビル清掃ロボット、ロボットスーツHALなど約30のロボットに言及。マルクス黒崎政男マクルーハンウェーバー加藤尚武、オング、ミード、ブーバー、ドーキンス、ラヴロック、大澤真幸らの議論を参照しつつ論を展開します。

攻殻S.A.C.ファンとid:tomozo3は要チェック。
まだ読みはじめたばかりだけど、攻殻S.A.C.のロボットであるタチコマに個性が芽生え、人間が脱個性化していくというコンセプト等は、きっとこの人から発せられたものなんだろうというような部分が垣間見えてくる。
実は僕も巻末のロボット年表の部分をお手伝いしています。

フィロソフィア・ロボティカ ~人間に近づくロボットに近づく人間~

フィロソフィア・ロボティカ ~人間に近づくロボットに近づく人間~