QJのマッスル特集

クイック・ジャパン 70

クイック・ジャパン 70

クイックジャパン』のマッスル特集12P。
ちなみに“マッスル”を知らない人の為に簡単に紹介すると、マッスルはプロレスの新形態を築いている団体と言うか興行。通常のプロレスっていうのは、過去のプロレス史を引用しながら新しい対立軸(主に善悪だったり世代論だったり)を打ち出していくエンターテイメントなのに対して、マッスルはプロレスの知識がなくとも、現代のサブカルチャー全般(『スラムダンク』『美味しんぼ』、mixi、長淵剛、マルチ商法など)を引用し、元ネタにしている。
僕も観戦したマッスルハウス 1/3 後楽園ホール詳細)の観戦記を、マッスルで用いられた元ネタを知り尽くした吉田豪とまったく知らない菊地成孔が書いていておもしろい。
吉田豪はマッスルハウス3がプロレス寄りの内容だったことのネタばらしをしていて、そこが「間延びして多少ダレた」と書いてている。僕もマッスルはプロレスネタを使わずともプロレスのおもしろさは表現できるという試みだと思うので、同感。
菊地成孔は、マッスルがマッスル坂井箱庭療法だとして、優れたパロディは元ネタを知らないでも楽しめるということを書いている。なるほどね。