正月休に読んだ本 その1
- 作者: 宮崎哲弥,川端幹人
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2006/12/09
- メディア: 単行本
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『論座』で連載されていた、宮崎哲弥と『噂の眞相』の副編集長だった川端幹人の対談集。週刊誌の記事を検証して、事件やスキャンダルといった時事ネタについて論じるというもの。公人の下世話な下半身のスキャンダルを暴くことの重要性を説く。ただしそれを舞台から引き摺り下ろす材料にするのはよくないというスタンスに同意。
ネットの話題では週刊誌の記事が指摘しているような事柄は無視されることが多く、参照しやすい新聞レベルの記事に偏る傾向がある。だけど実際の世の中は、テレビ・新聞が扱うレベルの情報と、週刊誌が取り上げる情報の間には大きな断絶があり、前者は当り障りの無い官制報道でしかない。にも関わらず、ネットは前者の情報を後押しする存在になり、週刊誌レベルの情報はスルー。ネットは『噂の眞相』の代わりにはならず、その逆になってしまった。
“衆愚”といわれている昨今の状況の一端はそういうことなんじゃないか。
一次情報へのアクセス格差はweb2.0の課題だよね。
最近ブクマのコメント欄で見かけたid:ochame-coolさんの上のフレーズは、その辺を言い当てている気がした(上の本とは関係ない文脈でのコメント)。