スーパードライはもう一度CMに落合信彦を起用せよ

アサヒビールが販売数の落ちている『スーパードライ』のてこ入れのために、松坂と松井をCMに起用するらしい。まったく惹かれないないな。

スーパードライが一番売れていたバブル期にどのようなCMを流していたのかをもう一度考え直して欲しい。落合信彦が「国際ジャーナリスト」という椎名林檎の歌まがいの肩書きで、ニューヨークの摩天楼でヘリコプターに乗り込もうとしているスーパードライのCMを僕は忘れない。
 
落合信彦を知らない人のために説明すると、アメリカで油田を掘って大金持ちになったことがあり、かつてブルース・リーと対戦した経歴もあるという大人物だ。
 
落合信彦--Wikipedia
 
上のWikipediaの経歴を見るだけでわかると思うけど、水伝や似非科学を否定する凡人たちには理解し得ないタイプの人間だ。日本の出版界というのは大らかで、こういう人物が成り上がってしまうというのがおもしろいところだ。

彼がジャーナリストとして残した主な仕事には、ヒトラー生存説やナチスUFO説などがある。最近は百式読者辺りが好みそうなビジネス啓発系の著作を多数刊行している。

そんな人物を上のようなCMに使う(しかもヘリ!)っていうのは、かなりアサヒビールというのは話がわかる企業だと思う。CMには松坂みたいな常識人ではなく、また落合信彦みたいな人物を起用して欲しい。

決定版二〇三九年の真実 (集英社文庫)

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