パンティと欲望史

2年前のエントリーからパンティの話題があちこち飛び火している。

僕の言いたかったことに一旦戻すと、まずululunさんのこれ。

男性が女性下着に対する知識を取得するのは女性がリアルに下着を着用している状態、状況ではなく、漫画やアダルトビデオや雑誌というような所謂ヴァーチャルとしての情報が基礎となっていると思われる。

僕らが思春期において摂取するパンティの大半はマンガからのものだ。で、いま手元にないので、持ってる人はページを探して欲しいんだけど、『さるまん』に金井たつおから桂正和に流れる正統的な少年マンガにおけるパンティの描き方に関する研究がされていたと思う。

少年マンガのエッチなラブコメなんかに登場するパンティこそリアルだ。あそこに込められているのは作者の趣味ではなく、少年ジャンプ読者600万人の男の子理想の集大成だ。そうバルトのテクスト論でどすこい看破されている。「作者の死」ってやつだ。


けど、実際に女性と付き合うような年代になってみると、そんな少年マンガ的なそれに出合うことはまったくなく、大人のそれなわけ。それが悲しくてあのエントリーを書いた。何を書いたかというと、女性が勝負パンツとか思ってるレースのゴージャスなパンツなんて、男はまったく好きじゃないよ! みたいなこと。

当然ヒモもTバックも却下。というか、それらは見せるようでなく実用品だと思う。上に生地の薄いパンツやスカートを履いても形が浮き出ないようにするためにはくもの。飯島愛の登場で間違った記号付けがされただけだろう。それは現代科学が解明済み。超ひも理論だっけ?

あとパンティと欲望史の議題としては、“ローライズの登場以降の見せパンにおいて、白がさらに絶滅に危機に追いやられている”ことこそ語られるべきことだ。


金井たつおが読みたい。『ばあじんロード 』だっけ、すごくまじめな女子高生が両親がいなくて弟を食べさせるために売春やってる話。援交を予言してたよね。