パーキング・カルチャー

Uncommon Places: The Complete Works
説明しよう! パーキング・カルチャーとは自動車が発明から始まったモータリゼーション社会の裏側として常に付随してきたパーキング・スペースが持つ文化的側面を辿るものである。陽の面ではドライブ・イン・シアターなどの青春文化を育んできており、陰の面としては人気のないのを利用した殺人事件(これとか)の現場になってりもしてきたパーキングは、機械文明の持つもうひとつの顔と言い換えることができるのである。

というわけでこの言葉の提唱者であるid:miah氏のこのエントリに注目してます。
>>「素晴らしい新世界」■パーキング・カルチャー

僕も興味が出たので探してみたのがこれ。

≫ドライブイン・シアターの歴史

これを見るとドライブイン・シアターというものの最盛期は1948年〜1958年の10年間で「60年代からその栄光に陰りを見せ始め」と書かれている。これを読むと、まさにアメリカの青春期がそのままドライブイン・シアターの栄枯盛衰と被っているのがわかる。
そして、ドライブイン・シアターといえば直接駐車場の描写は登場しないけど、クルマを伴なうハイスクールライフを唄った歌の解説がコチラ。
≫■Fun Fun Fun

アメリカにはハイスクールライフがあったけど、イギリスには「“ハイスクール”というものさえありえなかった」という考察が興味深い。


さて、パーキング・カルチャーの提唱者のid:miahさんの日記に戻る。

それはそうと、駐車場ばかりを集めた写真集ってあるんでしょうか??
知っていたら教えてください。もちろん駐車場の出てくる文学や映画も知りたいです。

グリース スペシャル・エディション [DVD]とのことなので、僕も少し情報提供。
まずはミュージカル映画『グリース』。製作は1978年で、ディスコブーム真っ只中。『サタデー・ナイト・フィーバー』でスターになったトラボルタが主演。相手役は、この後ディスコ歌手に変貌するオリビア・ニュートン・ジョン。これにはアメリカのハイスクールライフの定番が勢ぞろい。ドライブイン・シアターが登場します。
だいじょうぶマイフレンド [DVD]
もう一個は、アメリカじゃなくて日本映画。『だいじょうぶマイフレンド』。宇宙人のゴンジーピーター・フォンダ)を匿う広田玲央奈たちがスーパーに買い物に行くシークエンスがあって、そのスーパーの地下駐車場のシーンがある。そこで突如、広田玲央奈が踊り出してミュージカルになる。駐車場には色とりどりのホンダシティが並んでいて、映画の中で唯一記憶に残るシーンだった。

ピーター・フォンダといえば『ダーティ・メリー/クレイジー・ラリー』にはでかい駐車場が出てきたっけ。あとドライブ・インに拡大させるとロードムーヴィには必ず登場する。特にラス・メイヤーの映画はどれもドライブイン映画といってもいいくらいかも。

ラス・メイヤー ワイルドBOX [DVD]

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