の監督解任については楽天の悪口を書いたくらいじゃ気がすまない

 
田尾の解任についてはみながそうであるように納得がいかなかったので、自分で調べられる範疇で田尾解任を追ってみた。

まず最初の現場介入はこれか。
≫勝てない楽天!三木谷オーナー“現場介入”「若手を使え」(サンスポ4月18日)

ひと言で言うと、「ベテランがだめなら若手で戦えばいいじゃん?」というのが三木谷の主張。マリー・アントワネット的というか……。

で、そのすぐあとには口だけでなく手も出す。チームの11連敗という事態に三木谷オーナー自らが仙台に駆けつけ緊急会談が行なわれた。ここで下されたのはGMの追放と山下大輔ヘッドコーチ、駒田徳広打撃コーチの二軍降格という人事への介入。

≫楽天連敗ストップも山下ヘッド、駒田打撃コーチが二軍降格(サンスポ4月30日)

ちなみにここで駒田の変わりに打撃コーチの座に収まったのはエース岩隈の嫁の父。熱心な学会信者だそうです*1。彼は来期もコーチとして残留する可能性が高いんだとか。
で、上の記事にもあるように、この裁定は三木谷と田尾両者の妥協点だという。じゃあもともとのオーナーの要望とはなんだったんだ? コーチ陣の切腹あたりか?

次の大きな出来事は8月の11連敗のとき。

≫田尾監督休養拒否 残り試合は指揮(スポニチ8月25日)

もうこの時の現場に三木谷はきていない。休養を要請したのは球団代表の米田。田尾は三木谷に直接真意を確かめようとしたが、携帯はつながらなかったと言っている。着拒かブッチホンか? 見逃せないのは、ここでの米田の発言。

「残り試合で田尾野球を形として見せてください」

最後通告だ。この時点で後がま探しが始まっているし、解任はきまっているのだろう。

まあ、ポエムを書くのはこのくらいにしておこう。
 
田尾は中日の選手会長時代に、投手陣の査定の低さを巡ってフロントとけんかするような熱血漢。それが“小堤義明”(by週刊新潮)と呼ばれるワンマンの三木谷浩史オーナーとかみ合うわけがなかった。来期は元木をはじめに軍団ごと清原組が天下りしてくるみたいだ。監督はカツノリパパで決まりのよう。カツノリパパは学会を嫌ってたんじゃなかったっけ?来期のテーマは“王政復古”、“レアグルーブ”か。すごくビターで根暗なチームになりそうだ。WWEの独裁者―ビンス・マクマホンとアメリカン・プロレスの真実
楽天はサッカーや野球よりも、プロレスビジネスに参入した方がいい。ワンマンオーナーとして君臨し、無理矢理なリストラもオーナーの介入も自由気ままにやればいい。最後にホーガンにこてんぱんにやられるけど。マクマホン三木谷を襲名して欲しい。たしかにスポーツ界には悪玉オーナーは欠かせない。

 
ここから先は本当にポエムだ。

僕は人並みに野球少年で、82年の中日優勝に熱狂した世代だ。当時のアイドルは圧倒的に田尾安志だった。有名な大洋との最終戦での5打席連続三振*2もテレビで見ていた。このときの悔しさはのちにファミコンを買ってもらえなかったとき以上だった。その後、選手会長になってフロントとの板ばさみになった田尾はフロントとの確執から西武にトレードに出された。その後の活躍は知らない。野球に興味がなくなったから。今年の田尾の楽天イーグルスの監督就任は、ぼくが20年ぶりにプロ野球に興味を持つ出来事だった。でもまた裏切られた。そんな気持ちで一杯だ。



タイトルに書いたように、悪口だけじゃ気がすまないので、読んですかっとしたアンチ楽天なエントリにリンクさせてもらいます。

≫無知と倣岸の三木谷浩史 − 二人三脚の創業者同志を粛清

≫そのファンが熱狂的か否かを決める尺度は金額ですか?!

≫本日のメニュー「楽天・三木谷社長」★★失言レストラン★★

≫三木谷流「悪の経営学」

*1:参照=http://wave2005.hp.infoseek.co.jp/geinou/050107.htm

*2:このときの話は山際淳司が『リーディング・ヒッター』というドキュメントで書いている(『逃げろ、ボクサー』ISBN:4041540062