ミュージシャンの自叙伝・伝記

時間があるときにミュージシャンの自叙伝や伝記を少しずつ読み進めるというのがここ数年の娯楽になっている。ある種キチガイ探しみたいな作業。結構当たり外れがあるので、誰か音楽家の自伝自叙伝のガイド本とかダイジェスト本とか企画しないかなあ。
今読んでるのがこれ。

クインシー・ジョーンズ自叙伝

クインシー・ジョーンズ自叙伝

いきなり冒頭で祖母にねずみを食わされてたエピソード。続いて11歳のときに精神病院に入院している母親に会いにいって母親がウン○を食うところを見てしまったり、かなりヘビーで引く。

ちなみにこれまでに読破したミュージシャンの自叙伝・伝記。

ブライアン・ウイルソン自叙伝―ビーチボーイズ光と影

ブライアン・ウイルソン自叙伝―ビーチボーイズ光と影

これは盟友マイク・ラブと実の父親に対する恨みつらみを綴った名著。章によって持ち上げたりけなしたりが躁鬱症的に入れ替わるあたりがとてもよい。

チャーリー・パーカー―モダン・ジャズを創った男

チャーリー・パーカー―モダン・ジャズを創った男

ドラッグ中毒で人でなしで才能は無茶苦茶あってヒモ同然で早死にしたっていうミュージシャンの伝記って以外につまらない。

俺がJBだ!―ジェームズ・ブラウン自叙伝 (文春文庫)

俺がJBだ!―ジェームズ・ブラウン自叙伝 (文春文庫)

自分で執筆してないだろうに「オレがオレが」っていう思考がにじみ出ていておもしろかった。名前の由来が抜群におもしろかった(http://d.hatena.ne.jp/gotanda6/20040828/jb)。

マイルス・デイビス自叙伝〈1〉 (宝島社文庫)

マイルス・デイビス自叙伝〈1〉 (宝島社文庫)

マイルス・デイビス自叙伝〈2〉 (宝島社文庫)

マイルス・デイビス自叙伝〈2〉 (宝島社文庫)

あーこれは頓挫してるんだった。この人も「オレがオレが」というスタンスがにじみでていてなかなかいい。

あとアマゾンにないけど、ジェリー・ホプキンズの『エルヴィス』。これはいかにエルヴィスが普通の青年だったかという話。逆にナイスキャラの豪腕マネージャー、パーカー大佐の自伝の方があれば読んでみたい。あとアーノルド・ショーの『シナトラ』。この人はモンローと浮名を流し、ミア・ファローと結婚したり、女性遍歴だけでもおもしろい。

これから読んでみたいのは重度のアレといわれる木更津出身じゃない方のセロニアスさんの伝記。

セロニアス・モンク―生涯と作品

セロニアス・モンク―生涯と作品

それとモーリス・ホワイトさんとスライ・ストーンさんには健在なうちに自叙伝を書いていただきたい。スライさんの伝記らしきものは洋書では出てるようなんだけどね。
Sly and the Family Stone: An Oral History (For the Record)

Sly and the Family Stone: An Oral History (For the Record)

【追加】
太陽神サン・ラーを忘れてた。
サン・ラー伝

サン・ラー伝

あとコメント欄の話題にのってジーン・シモンズの自伝。表紙からして名著の予感。
KISS AND MAKE‐UP―ジーン・シモンズ自伝

KISS AND MAKE‐UP―ジーン・シモンズ自伝