今の政局から『花のあすか組』を思い出した

造反幹部に有力候補をぶつける自民党内ゲバ政局の報道を見てたら『花のあすか組』を思い出した。

女子中学生の裏番連合的な組織“全中裏”という組織とその中の宝塚世界を拡大したようなヒエラルキーを巡る闘争が物語の背景。東京23区それぞれにそのトップである「エリアマスター」が配置されている。

全然知らなかったんだけど、『新・花のあすか組』の連載が始まっていてびっくり。友だちのブログで知った。
2000 BEST 山口百恵 ベスト・コレクション
花のあすか組』の連載開始は1985年。連載に先立ちパイロット版的に描かれた『新歌舞伎町ストーリー』(コミックス&文庫1巻に収録ISBN:4049210592)でこの作品のアイデンティティを示す台詞が登場する。「オールナイト富士」という番組の街頭インタビュアーに「好きな歌手は誰? チェッカーズ? 中森明菜?」と尋ねられ「山口百恵だ!」とこらえる主人公あすか。山口百恵の引退は1980年。作者も語るように、あすかのルックスは山口百恵がモデル。

Recollection~中森明菜スーパー・ベスト~
80年代、歌舞伎町、不良女子中学生というと1982年の新宿ディスコ殺人事件を思い出す。あと、中森明菜の『少女A』*1のモデルになったとかいうラブホテルでの殺人事件があったはず(中森明夫か何かの本で読んだんだけど、ネットに資料が見当たらない)。

TO-Y (1) 小学館文庫
1985年というと、吉川晃司がモデルのキャラなんかも登場する『TO-Y』も連載が始まった年なのに、あすか組は山口百恵を宣言するオールドスタイルの一匹狼のスケ番ものだった。とりあえず『新・あすか組』がAmazonから届いたので読んでいる。

新連載でもあすかは中学生のまま。相変わらず全中裏やエリアマスターらが活躍するが、携帯依存症の少女が登場している。かつて登場した、仲間の証として少女文字に依存する少女(皇子5編?)の現代版ようだ。続きは読んでから。

新・花のあすか組! 1 (Feelコミックス)

新・花のあすか組! 1 (Feelコミックス)

新・花のあすか組! 2 (Feelコミックス)

新・花のあすか組! 2 (Feelコミックス)

新・花のあすか組! 3 (Feelコミックス)

新・花のあすか組! 3 (Feelコミックス)

*1:iTMSに登録なし