若貴兄弟を巡る悲劇

花田家、若貴兄弟の不幸の原因はすべてお兄ちゃんの善人面にあったのではないだろうか。兄弟の反目、父母の離婚、その他すべての悲劇のたび、そこからうまれるネガティブイメージの大部分を弟が背負い込み、兄はすべてを笑顔で振り払ってきたのではないか。
アイドルとの世紀の恋愛を家と角界につぶされ、挙句誰にも頼ることもできず怪しい新興宗教に出口を求め、最終的に角界と花田家を背負った弟に比べ、兄は引退後アメフトへと転向、その後スポーツキャスターに転向し、スポーツ冒険家ナイフ収集家を経て、今やちゃんこ屋を手広く手掛けるタレント稼業に収まっている。
私には花田家のすべての負が具現化したどす黒い何かが、この写真の頭の上にとぐろを巻いて乗っかっているように見える。錯覚だろうけど。