パーソナル・コンピュータはヒッピー文化と無縁という新説?

パソコン誌の編集者の知り合いになんかのはずみで「“パーソナル・コンピューター”って何処が最初に作ったか知ってる?」って聞いたら、「IBMだよねえ?」って答えられて驚いたことがある。
その話をCNETの下の記事を見て思い出した。
PC革命は60年代ヒッピー文化の所産か』(CNET japan
冒頭部分からいくつか引用。

「セックス、ドラッグ、ロックンロールに代表されるヒッピー文化がパーソナルコンピュータ革命を生みだすきっかけになったというのは本当だろうか」
「現代史のこういう見方はまだまだ型破りである。」
「こうした議論には、酒場における酔った勢いのでまかせという雰囲気がある」

ずいぶんと認識が違うものだなあと思った。10年前くらい前は、“二人のヒッピーがガレージで作り上げたコンピュータ”の伝説をしつこいほど聞いたものだけど。そういや最近そんな話をする奴すらいないか。
それこそ10数年前の酒場では“パーソナル・コンピュータが実現するセカンド・サマー・オブ・ラブ”とかって盛り上がっていたんだけど、それすら上記コラムの著者は知らなかったとみた。

「西海岸と保守的な東海岸はまったくもって好対照であった。」

っていうけど、ウッドストックが行われたのは東海岸だし。
歴史認識の欠如という、“オレンジレンジパクリ批判”問題と根っこを同じくする問題なのか、これは?
酔った勢いで「60年代のカウンター・カルチャーは70年代に西海岸でパーソナルなコンピュータとなり、東海岸でディスコとなった」って言い出す僕の「でまかせ」も、そもそも無効っていうか大妄想ってことになるのか……。

『IBMがPC市場に参入したころの広告とか……』
パーソナルコンピュータ史-Wikipedia

スティーブ・ジョブズ―パーソナル・コンピュータを創った男〈上〉

スティーブ・ジョブズ―パーソナル・コンピュータを創った男〈上〉