バディ・ホリー追悼のつづき

先日のバディ・ホリーの死に関連して、ドン・マクリーン「アメリカン・パイ」の歌詞の詳細。
ベスト・オブ・ドン・マクリーン ?アメリカン・パイ『The Day That Music Died/バディ・ホリー追悼』
http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050203
この1曲にアメリカのポップミュージックの歴史(1972年以前の)が詰まっていることがよくわかるすばらしい考察。ホント勉強になる。
僕は英語がまったくわからないので、このエントリを読むまではそういう歌詞だとは知りませんでした。とくに、アラン・フリードのスキャンダルについて歌われているというのは、自分ではどう逆立ちしてもわからなかったので勉強になりました。

ロックンロールを好ましくないと思っていた勢力(単に業界内勢力のみに限らず、黒人文化から白人の子供を守ろうとするより大きなモラル勢力の連携もあったのだろう)によって、このスキャンダルで彼は社会の第一線からほぼ完全に抹殺されてしまう。

このフリードのスキャンダル=ペイヨラ(袖の下)というのが彼個人の問題ではなく、DJなら誰もがやっていた常識だったのに、フリードのみがスケープゴートにされたという事件。ペイヨラに関する話は『TOP40の発明』(id:gotanda6:20040829#top40)という自分のエントリでも触れています。長い目で見るとこれらロックンロールを殺そうとする動きが、逆にもっと大きなカウンターカルチャーにつながったという60年代ロック史の重要な出来事。英語力とポップミュージック史のどちらにも精通してないと解読できない部分だと思います。
ありがとうございました。ベスト・オブP.P&M
ちなみに、次の日のエントリのPPM『ロック天国』の話も、ためになりました。実はこの曲、今考えている「ディスコとロックンロールというジャンルの自己言及の多さについて」のからみで取り上げようと思っていたところだったので。