『ビーチ・ボーイズのすべて』中山康樹著

 今回の地震発生で災害に対する行政の対応や報道の体制に進歩の跡がみられたが、非常時に携帯電話がつながらないというキャリアのサーバの脆弱性という問題が……なんて書いてみたものの話が全然続きそうもないので、いつもどおりマイク・ラブの話をします。
マイク・ラブ研究のために注文していた本がやっと届きました。
ビーチ・ボーイズのすべて (エイ文庫)
基本的にはアルバムの全曲紹介という内容の本なのだけど、この本の著者、中山康樹氏のマイク・ラブへの感情があらわになっていて興味深いです。
ライブ盤の中の駄目なカバー曲について、「マイクがなにも考えずに“オレ、『ブルーベリー・ヒル』、歌いたい”といったのだろう。<中略>いかにもマイクらしい合理的かつ自己中心的な思いつくだ」などと、勝手に憶測。かなり辛らつなマイク・ラヴ・ウォッチャーっぷりが笑えます。以下にそこまでいうかという部分を引用します。

ビーチ・ボーイズ最大の欠点は、あまりにもなにも考えなさすぎることんにある。なかでもマイク。2003年には62歳になるが、これまでの62年間でなにかについて考えたことはおそらくは3回くらいしかないはずだ。そういう人間でなければこのように能天気に歌えるわけがない*1

すげえ(笑)。ますますもって、マイク・ラブ好き好き! になっちまいます。だけど、僕は本当にもっとも能天気なビーチ・ボーイズのメンバーはデニス・ウィルソンだと思います。彼だけは真ビーチ・ボーイズ。その話はいずれ。
まあ、当分ラブ様関連のトピックは続くでしょうし(目下の最大関心事)。あと、『relax』誌のインタビューについてはまた後日。