その4 JB・ミーツ・ディスコ!

gotanda62004-09-19

俺がJBだ!―ジェームズ・ブラウン自叙伝 (文春文庫)
ジェームス・ブラウンの自叙伝*1を読んでいて、オモシロイ箇所を引用してメモしておくエントリーです。ソウルとファンクとヒップホップの生みの親でもあるJBもディスコにはかなわなかったというエピソード。
所属していたキングレコードをボロかすに言っていたJBは、ついにポリドールへと移籍をはたしました。だけど、ポリドールでの扱いはキング以下。しかもタイミングの悪いことに、ポリドールが出した『サタデー・ナイト・フィーバー』、『グリース』のサントラが空前の大ヒットを記録。ディスコ時代が本格的に到来してきたのです。



ポリドールは外部からプロデューサーのブラッド・シャピロを呼んできて、俺にディスコをやらせようとした。俺は最初からそれに反対した。ディスコにはのりがないし、洗練されてないし、何もない。どうせ、ディスコは終わりかけていた。俺はディスコに反対して戦ったが、最終的に妥協した。ポリドールはアルバムを『オリジナル・ディスコ・マン』と名付けた。
猜疑心の強い僕は、このジェイムス・ブラウンの言葉をそのままには受け取りません。ポリドールは『ディスコ・マン』にしようといったのを、JBが「うんにゃ、頭に“オリジナル”を付けてくれ!」といったのではないかと勝手に邪推してます。
JBの自伝ももうすぐ読み切るのですが、彼をひとことで表すならば、“その偉大なるジャイアニズム”です。“俺のものは俺のもの、のび太のものも俺のもの”。彼の手にかかれば、アレサは俺のハクいスケだし、キング牧師エルビスニクソン出木杉もマブダチってことになるのだ。

*1:(引用元『俺がJBだ!―ジェームズ・ブラウン自叙伝』ジェームス・ブラウン、ブルース・タッカー/著 山形浩生渡辺佐智江、クイッグリー裕子/訳)