雑誌が読めない体質

 で、雑誌の話なんだけど、昔の雑誌ならいくらでも語れるのに、今の雑誌についてはあまり語れない。僕の場合、今現在毎号買っている雑誌は『TV Bros』くらいなんだけど、それだってテレビ欄チェックのため。コラムなんて(町山さんの連載以外)読んでいない。ほかに雑誌を買うのは、id:ayakomiyamotoさんも言っているように「資料として義務感にかられて」という場合くらい。


全般的に読み方が雑に。昔は編集後記から広告まで舐めるように読んだものだが…。
 そう! 昔は隅から隅まで読むのが雑誌だった。必ずチェックしてた連載もいくつかあった。remix誌の隣り合わせだった椹木野衣伊藤ガビンの連載とか、『BRUTUS』の松尾多一郎の連載とか・・・・。まあとにかく、雑誌離れは僕だけではないようだ。が、しかし、これは単に雑誌がつまらなくなったということではなく、僕らはひとつの媒体をじっくり眺めることができない体質になってしまったのではないだろうか?
 かつて雑誌を読むために使っていた時間の数倍の時間をネットを見る時間に費やしているのだけど、ネットの場合もアンテナを利用し複数サイトを辿って見ている。特にブログだと、ひとつの話題をトラバで辿って観たり、キリがない。雑誌が駄目になったのではなく、雑誌という形態が時代に合わなくなっているんだ。インターネットの普及し始めの頃も“雑誌やばいんじゃない?”と言及されていたけど、ブログの台頭こそ問題かも。