大沢誉志幸ならああいうね

ハローバイバイ・関暁夫の都市伝説2がオウム真理教とシンクロ(絵文録ことのは)
松永さんは多分このあたりの陰謀説には興味がなかったんだろうけど、オウム信者ってこの程度の馬鹿馬鹿しい陰謀説を信じていたような連中ですよ。

いや待った、馬鹿馬鹿しいといったけど、ぜんぜんそんなことはなくて、世界経済は300人委員会の意志で操られているとか、ロスチャイルド家に逆らった国家は衰退するとか、そういう話って普通のサラリーマンとか経営者とかで信じている奴らって結構いる。最近、300人委員会の本が新装版として発売されたけど、それが三省堂本店のビジネス政治の話題書の目立つところにどーんと並べられているんだからそんな状況になるのも納得するしかない。*1関暁夫の本なんて、まだ「信じるも信じないもあなた次第」と謳っているだけまし。まともと思われている論壇誌経済誌にもたまにその手のコラムが載っていることもある。
考えてみれば、ヒトラーが南極にUFOの基地を作っているなどということを大まじめに書いている自称「国際ジャーナリスト」の本が何年かおきに、新人サラリーマンたちのバイブルとしてベストセラーになる社会なのだからオウムもハローバイバイも笑えない。最近、某政治家がガチで300人委員会の話を信じているという話を聞いた。いや、これはむしろありそうな話だなと思った。そういった想像力の中で生きている奴しか、いまどき政治に興味を持たない気がする。


新版 300人委員会[上]支配される世界

新版 300人委員会[上]支配される世界

*1:ちなみに、陰謀本は大々的に並べている神保町の一番でかい本屋は、僕の本は入荷すらしてないんだよね。人文系に強い本屋じゃなかったっけ?